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PTSDとは?症状や原因、治療方法について詳しく解説

PTSDとは?症状や原因、治療方法について詳しく解説|五反田ストレスケアクリニック|心療内科・精神科

2026年10月27日

PTSDとは?症状や原因、治療方法について詳しく解説

私たちは日々の生活の中で、さまざまな経験を重ねながら過ごしています。楽しい出来事や嬉しい経験がある一方で、心に深く残るつらい出来事に直面することもあります。時間の経過とともに気持ちが落ち着く場合もあれば、過去の経験がその後の生活に影響を及ぼすこともあります。心の状態は目に見えないため、自分自身でも変化に気づきにくいことがあります。また、同じ出来事を経験しても、受け止め方やその後の反応には個人差があります。


PTSDとは

PTSDとは、Post-Traumatic Stress Disorderの略称で、日本語では「心的外傷後ストレス障害」と呼ばれる精神疾患です。生命の危険を感じる出来事や、強い恐怖を伴う体験などがきっかけとなり、その出来事が終わった後も精神的な苦痛が続く状態を指します。過去の出来事を突然思い出したり、強い不安が続いたりすることで、日常生活に影響が及ぶ場合があります。

強い精神的な衝撃を受けた直後に、不安や恐怖、不眠などの反応が現れることは珍しくありません。しかし、こうした反応が長期間続く場合には、PTSDの可能性が考えられます。診断では、症状が1か月以上持続していることや、生活への影響などを確認します。ただし、症状が現れたからといって、必ずしもPTSDと診断されるわけではありません。

PTSDの主な症状

PTSDの症状には、過去のつらい出来事を繰り返し思い出す「侵入症状」があります。代表的なものがフラッシュバックで、安全な場所にいても、過去の出来事が再び起きているように感じることがあります。また、体験に関連する悪夢を見たり、突然強い恐怖を感じたりする場合もあります。特定の音やにおいなどがきっかけとなり、動悸や発汗などの身体的な反応が現れることもあります。

また、出来事を思い出す状況を避ける「回避症状」や、常に周囲を警戒する「過覚醒症状」も見られます。以前は利用できていた交通機関に乗れなくなったり、人混みを避けたりする場合があります。さらに、ささいな物音に驚く、集中力が低下する、自分を責める気持ちが強くなるなど、感情や考え方に変化が現れることもあります。

PTSDを発症する原因

PTSDを発症するきっかけには、交通事故や自然災害、暴力、性的被害、生命を脅かされる体験などがあります。また、深刻な事故や他人が危険な状況に置かれている場面を目撃したことが原因になる場合もあります。ただし、同じ出来事を経験した人が全員発症するわけではありません。出来事の内容や恐怖の程度、過去の経験など、複数の要因が関係していると考えられています。

発症には、体験後の生活環境や周囲からの支援も関係します。例えば、安全な環境を確保できなかったり、継続的に強いストレスを受けたりすることが、症状の持続に関係する場合があります。また、過去の精神的な負担や社会的な支援の不足なども、発症リスクに関わる要因として知られています。PTSDは、本人の性格や精神的な弱さによって起こる疾患ではありません。

PTSDと急性ストレス障害の違い

PTSDと似た疾患に、急性ストレス障害(ASD)があります。急性ストレス障害は、強い恐怖や精神的な衝撃を伴う出来事を経験した後に発症する疾患です。不安や緊張、侵入症状、回避症状など、PTSDと共通する症状が見られます。両者の違いとして重要なのが、症状の持続期間です。急性ストレス障害は、出来事から3日以上1か月以内に症状が認められる場合に診断の対象となります。

一方、PTSDでは、症状が1か月を超えて持続していることが診断基準の1つになります。ただし、急性ストレス障害を発症した人が必ずPTSDへ移行するわけではありません。時間の経過とともに症状が軽減する人もいます。また、PTSDは出来事から数か月以上経過してから症状が明確になるケースもあるため、症状の経過を確認することが大切です。

PTSDの治療方法

PTSDの治療では、主に心理療法と薬物療法が用いられます。心理療法の中でも、トラウマに焦点を当てた認知行動療法は、治療効果が確認されている方法です。代表的な治療には、持続エクスポージャー療法(PE療法)や認知処理療法(CPT)などがあります。過去の体験に関連する不安への対処を学んだり、つらい経験によって生じた考え方を整理したりすることで、症状の軽減を目指します。

また、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)も、PTSDに対する心理療法の1つです。専門的な訓練を受けた治療者のもとで、眼球運動などを取り入れながら、トラウマに関する記憶の処理を進めます。薬物療法では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬が使用される場合があります。治療方法は症状や既往歴を考慮し、医師と相談しながら決定します。

PTSDを抱える方への接し方

PTSDを抱える方と接する際には、本人の気持ちや意思を尊重することが大切です。周囲の人が良かれと思って過去の出来事について詳しく尋ねたり、早く気持ちを切り替えるよう促したりすると、精神的な負担が大きくなる場合があります。本人が話したくないと感じているときには、無理に聞き出さず、安心して過ごせる環境を整えることが重要です。

日常生活では、睡眠や食事などの生活リズムを整え、心身への負担を増やさないことも大切です。睡眠不足や過度な疲労は、集中力の低下や感情の不安定さにつながる可能性があります。また、不安を紛らわせるための過度な飲酒は、精神状態に悪影響を及ぼす場合があるため注意が必要です。生活習慣の改善だけでPTSDが治るとは限らず、必要に応じて医療機関での治療を受けることが重要です。

PTSDの症状は精神科に相談を

過去のつらい出来事を繰り返し思い出す、強い不安が続く、眠れない日が増えるなどの症状がある場合には、精神科などの医療機関への相談を検討しましょう。特に、仕事や学業に集中できなくなったり、人との関わりを避けるようになったりしている場合には、早めに専門家へ相談することが大切です。受診の際には、現在困っている症状や生活への影響などを伝えると、診察に役立ちます。

PTSDは、適切な治療によって症状の軽減や生活機能の改善が期待できる疾患です。また、PTSDと似た症状は、うつ病や不安症などでも見られるため、自己判断せず医師による評価を受ける必要があります。過去の出来事が現在の生活に影響していると感じる場合には、1人で抱え込まず、専門家へ相談することが大切です。

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